雪のち曇り 憎い人を殺せば捕まる
キッチンからいい匂いがしておなかがすいてしまった。
そういえば、今日は日曜日だったから、市場に言って、なにか鉢でも買っ来ようと思っていたのに、
窓から見える雪の寒々しさに、恐ろしい…と呟き、写真を撮り、
暖房をつける。
家のなかは、幸せだ。
今日は隣人が、米のようなもので料理をしていた。良いにおいは、それだと思われる。なんとも感慨深い。
トイレに行く振りをして覗いたところ、鍋で炊いている。
おお~となったが、炒飯のような味付けのための、調味料を無断使用された気がするが、私は普段ムスッと愛想がない分、その辺で補ってもらおう、という算段。
言葉なくして、伝わるかな?
今の、様々な、諸々の、重い荷物の為か。
もう少し歳端も行かぬ頃は、もう少し、こう、色んなものに興味津々だったような気がする。確かに感じていた、あの感覚は、今は怖いとも感じる。
考えても、頭が逃げようとするときは、存分に逃がそうというのが、今の自分の方針。
誰か私を、寒々とした、あの外に、連れ出してくれ
と思う気持ち、誰かに頼りたくなる気持ちを、そっと押し込めて、
また雪が降った日には、外に出よう。